2015年04月27日

ARG『異世界物語』コンセプトメッセージ

ARG『異世界物語』は個人が開催する実験作です。
誰でも無料でお楽しみ頂けますが
(別途通信料はかかります)、

残念ながら大した報酬はご用意致しておりません。
あなたが得られるものと言えば、
 

物語の謎を解く興奮。
現実世界を舞台とした臨場感。
新感覚ゲームをリアルタイムで体験できる幸運。
クリア後のちょっとしたごほうび。
あなたが救った人々からの感謝の言葉。
そして、仲間たちと助け合い分かち合う感動、
だけです。
 

それでは、おそらく日本同人界初となるこの試み…。
ゲーム好きなお友達をたくさんお誘い合わせの上、
奮ってご参加下さいませ。
posted by 山嵐拓夢 at 00:00 | ARGメッセージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ARGテーマメッセージ


ぼくらは何十年もの間、
たくさんの途方も無い夢を
追い続けてきた。

 
 例えば、この世の果てで恋を唄う少女YU-NO。例えば、ガンパレードマーチ。例えば、.hack。現実とゲームの世界を繋ぐ試みは、いつの時代もなされてきました。周りからどんなに馬鹿にされようとも、自身とてどんなに現実逃避だと分かっていても。我々はパソコンの画面から現れる女の子や、机の引き出しの中に広がる新世界…。そして次の誕生日の朝に目覚める新たな力を、諦めるわけにはいかないのです。 

 今日、あなたはその夢のひとつを叶えます。舞台は現実の東京。そこに散らばる異世界の住人たちのSOS。本物の街を舞台に、宝の鍵を求めて存分にこの世界を駆け巡ってください。いつしか灰色だったこの現実世界は、いたるところに財宝が隠された虹色のファンタジーへと姿を変えていることでしょう。

さあ、外に出よう。
つまらない現実は、終わった。
君の家のトビラはもう…

異世界へと、続いている。
posted by 山嵐拓夢 at 00:00 | ARGメッセージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月13日

☆東方アニメ化とARGが抱える共通の原罪

「僕たちは本気で幻想郷を目指している」


〜声優の存在が妨げた『アニメの正しき進化』〜


超巨大同人コングロマリット(ってカンジですよね今や)『東方プロジェクト』の原作者・ZUN氏が自身のブログ「博麗幻想書譜」において、サークル舞風による同人アニメ「東方アニメプロジェクト・夢想夏郷」について言及しました。

冬コミ頒布の「東方アニメプロジェクト・夢想夏郷」が話題
「東方プロジェクト」作者が話題の東方アニメに触れる

東方シリーズに関する基礎的な説明はここでは割愛いたしまして…。

実はこの東方アニメ化プロジェクト、特に今回起用される豪華声優陣が発表されたのをきっかけに、ファンの間ではあまり歓迎されないムードも少なからず噴出しているようなのです。

単純にアニメ化といえば、本来はコンテンツが世間に認知されたことを証明する喜ぶべきバロメーターのはずです。

東方がすでに広く愛されてすぎているとか、同人界を代表するスターであるとか、昨今の粗製乱造であるとか(私は必ずしもそうは思っていませんが)、これまでのプロモーションから期待されるクオリティであるとか、他にも諸々の理由がもちろんあるかと思います。

例えば私の場合はこのニュースを聞いた時、数年前、これまた超有名同人作品『月姫』の二次創作格闘ゲーム『メルティブラッド』の声優陣があまりに豪華で驚いたことを思い出しました。

当時としてはこれほどまでに有名声優を集めた同人作品は過去に例が無く、商業作品では当たり前の、スタッフロールクレジットで流れるはずの参加声優の名前が表示されずにクレームが来るなどのトラブルもあったようです。

月姫のキャラクターはほぼファンのイメージ通りのキャスティングだったようで、その後の若手声優を起用したアニメシリーズが黒歴史とまで言われてしまうほどに、この時点で登場人物たちの声のイメージを完全に固めてしまうインパクトがあったようです(評判が悪かった理由は他にもあったようですが)。

なので神主(ZUN氏)を含めた東方関係者(私もその末席に数えて頂ければ幸いです)が良くも悪くも色々と危惧する気持ちはよくわかります。

ですが、東方プロジェクトのアニメ化を望んでいない層の中にも、様々な主張の不一致が存在してしまっています。

つまり、『そもそも同人であろうと東方に声付きのアニメ化は不要』『声優が合っていないから嫌だ』『自分の中で声のイメージが固まってしまうのが嫌だ』『にわか東方ファンがそれを正しい声だと認識するのが耐えられない』…などといった多種多様な意見が混在しているのです。

一方で、同人ドラマCD『東方M−1グランプリ』では「声が合っていない」と嘆く人々がおり、またもう一方でニコニコ動画の『夢の東方タッグ編』では声あり版と声なし版のふたつがアップされる事態となり、声なし人気の方が優勢である、などといった事実もあります(アップ日時・コメントなど総合的に判断した上での推測です、現在の再生数は声あり版が上回っています)。

いくら東方ファンが膨大とはいえ、これほどまでに混迷を極めている原因は何なのでしょうか?

ここには、東方アニメ化を危惧する人々のある共通点が浮かび上がります。

すなわち、我々は東方のアニメ化そのものを疎んじているわけではありません(もちろんごく少数の例外はあるでしょうが)。だって動画化そのものが嫌なのであれば、FLASHやニコニコ動画を皮切りとしてこれほどまでに東方が流行ることなどなかったのですから。

つまりファンはアニメ化のごく一部、つまり『声優』の存在を問題としているのです。

本来アニメ化に欠かせないはずの、声優の存在。それがどうしてこれほどまでに東方アニメ化を脅かすのでしょうか。

ぼくは絶対にあきらめない。ドラえもんも、幻想郷も。

…ところで、山嵐には、最初にアニメにハマった頃からずっと持ち続けてきた持論があります。

すなわち『アニメ声優不用論』です。

何も無声映画に退行せよ、というわけではありません。

「中の人などいない!」という言葉はオタクの間では十分にメジャーになった主張ですが、その言葉通り、私を含めた敬虔な二次元信者は決して中の人など求めたりはしません。

例えばそれが実写ドラマであれば、外見的には実在する三次元の登場人物の声を(当たり前の話ですが)本人が演じるわけだから、違和感が無いのは当然です。それがたとえ吹き替えであっても、『人間が演じている』という点では同じことが言えます。

翻って、アニメではどうか?

漫画などが原作であってもゲームにしてもそうですが、原則としてそれは想像によってゼロから創られた『異世界の住人(物語)』です。

この世に存在しないものの声をこの世に実在する人物が演じているわけですから、これは冷静に考えるとひどく滑稽です。

その甘美な声に演技に、相当の割合のファンが魅了されているのは間違いありませんが、それは大抵の場合においてそのキャラへの愛のバロメーター足り得ないと私は考えます。なぜなら彼らは実在の人間が披露するそのキャラクターの『モノマネ』に惚れただけなのですから。

私はこの事実を指摘し、一貫して「アニメ声優を全員廃業に追い込むほど合成音声が発達して初めてジャパニメーションは完成する」と唱え続けてきました。

『ゼロから人の手で創られたキャラクター』にはやはり、『ゼロから人の手でそのキャラクターのためだけに創られた声』こそがふさわしいはずなのです。

興味深いことに、どんなにイメージが合っていなかろうが感情がこもってなかろうが、そのキャラクターのためだけに創られた声は、不特定多数の声を商売がてら演じ分ける声優などよりもはるかに誠実で、懸命で、唯一無二のイデアとも言うべき『キャラそのもの(本物)』なのです。

これは昨今、初音ミクをはじめとするボーカロイドたちの拙い言葉が多くのファンに愛されていることからも読み取れます。彼女たちの元となる『人間の声』は確かに存在しますが、声優が初音ミクたちを直接演じたわけではありません。というより演じる必要などないし、情感たっぷりに演じてしまってはボーカロイドたりえません。彼女たちはおそらく当面の間、ろくに喋れないことそのものだってアイデンティティなのですから。

ジャパニメーション界はアニメの先進として、もっと早くそれに気付くべきでした。

アニメの黎明期から、声優たちがとても優秀で有用であったから、視聴者はそれを本物と勘違いし続けてきました。

実際には、どうでしょうか?皆が認めたドラえもんはのび太はジャイアンは、永遠にその声を保てましたか?本物が偽者になった?どちらの声も本物のドラえもん?そんなことはありえません。最初から偽者だったのです。当たり前の話です。これが唯一無二の、二次元のキャラクターにふさわしい『ゼロから創られた声』であったならばこんな喜劇は起きなかったはずです。総じて全ての関係者がこれほどまでに声優に依存していなければ、似合わない偽者だと理解して本物の声そのものを創ることを常に怠らなければ、今ごろ合成音声はアニメ大国にふさわしい目覚ましいまでの発展を遂げていたはずなのです。ファンは年々進化する技術とそれを駆使するクリエーターのクオリティアップに感動はすれど、突然の世代交代に落胆する必要など無かったはずなのです(今もなおファミコン音源が愛されているように、人それぞれの好みはもちろん主張され続けたでしょうが)。

山嵐は添付写真が示す通り、文字通りそれこそ物心つく前からドラえもんを愛し、信じました。それは今でも変わりません。しかしそれでも聞きなれたあの愛すべきだみ声がドラえもんの真の声なのだとこだわったことなどただの一度もありません。

全てのアニメの全てのキャラクターについて、私は同様の見解を持ち続けています。

もうひとつ具体例を挙げて言ってしまえば、孫悟空を演じる野沢雅子氏が新人を厳しく指導するさまなどを見ていると失笑してしまいます。

彼女が悟空の声を正しく、あるいは素晴らしく演じたことなどただの一度もありません。

悟空の声は感情は、悟空にしか出せないのだから。

誤解を恐れず言ってしまえば、「他にキャラの声を疑似体験できる手段が無いから、仕方なく生身の人間のお芝居を聞いてやっていた」だけなのです(これはあくまで表現です、声優の方々を卑下するものではありません。私にも好きな声優はたくさんいます。保志総一朗氏とか、平野綾氏とか)。

例外として、ノンフィクションの物語のキャラのセリフを実際の人物があてるとか、最初からこのキャラクターの声は誰それと同一である、というコンセプトで創られたのならばたとえ演技であってもそれはより本物に近いのでしょう。



…ただ、これはもちろんifのお話。現実的に想像できるというだけの『異世界物語』です。

それでも我々は今日まで、声優の演技力に頼るほかアニメを楽しむ方法が無かった。作る手段が無かった。

架空の存在をより深く愛するために、現実の嘘を肯定し続けなければならない…。これは『代替現実』を謳うARGにも同じジレンマが当てはまります。

真にゲーム世界を愛する者は、ゲームがしたいわけではありません。魔法が使え、竜と戦い、姫君とのラブロマンスを楽しめる『現実』を生きたいだけです。これは敬虔なARGゲーマーのほとんどにあてはまることでしょう。その『代替手段』としてオルタネイトリアリティ『ゲーム』を利用する。これほど哀れな光景も珍しいのかもしれません。

ARGにもいずれ声優と同じ原罪が、東方アニメ化と同じ難問が浮かび上がる日が必ず来ます。いや、コンテンツが成熟した現代社会においてもうその闇は滲み出しているのかもしれません。まさしく今このタイミングで、私がこのテーマを記事にしたためたように。街角で怪しい集団がくるくると踊っているのを見た日本人の目が、殊の外冷ややかだったように。

ARGがその名に刻んだ使命を果たすためには、AR『G』であってはならない。このパラドックスをいかに乗り越えるか。私はこのジンテーゼに今、日本ARG黎明期の早々から、真っ向から挑戦していくことを宣言したいと思います。



…で、まあそれはそれとして。
そんなこんなで東方が大好きな私は、『異世界物語』でも東方プロジェクトにまつわるクイズとか取り入れようかなぁと画策中です。それはもう、コアなファンでも解けないようなやつを、挑戦状的に。乞うご期待〜。



関係ないけどアニメいいね。(オイイイイィ!!)
posted by 山嵐拓夢 at 20:12 | ARGメッセージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月12日

はじめに:ARGとは?

初めまして、管理人の山嵐と申します。

この度はARG『異世界物語』にご興味を持って頂き、誠にありがとうございます。

ここではまず、まだ日本では馴染みの薄い『ARG』とは何なのか?をご説明していきたいと思います。



ARGとは「Alternate Reality Game」もしくは「Alternative Reality Game」の略で、欧米では4年ほど前から一般に浸透し始めているゲームジャンルです。

この一大ブームを端的に説明することは難しく、そもそも未だに明確な定義は決まっていないのが現状です。

なのでここでは失礼ながら、私の現時点での認識と好みと目標と理想のままにご説明することにいたします。

まず言えることは、ARGとは直訳すると
『代替現実ゲーム』
なのだ、ということです。

『仮想現実(バーチャルリアリティ)』という言葉は今日一定の地位を確立しましたが、リアリティを求めるという意味では非常に近く、またそれを示現する空間はほぼ真逆、と言える概念です。

つまり、『あるコンテンツに対して、リアリティを追求した自然な導入方法とルールを駆使し、この現実空間・生活時間をゲームの舞台・一部分としてしまおう、という試み全般』のことを指します。

まだまだ理解してもらえないと思いますので、順を追って説明していきましょう。

現時点で展開されているいくつかのARGを構成する要素は、大きくふたつに絞られると思います。

☆ARG要素@『実際に何らかの行動が要求される』

ひとつは、『現実に体を動かすイベント』を用意することでリアリティとする、という手法。最もわかりやすい言葉で言えば『宝探しゲーム』に準じたもの、ということになるかと思います。

実際に行動することでのみゲームが進展するわけだから、よりリアリティがあると言って間違いない、というわけですね。

これは今日本で密かなブームを呼んでいる『あんたがた』という有志参加ゲームや、日本で唯一のリアル宝探しゲーム専門サイト『赤い鳥』が企画する各種イベントがあてはまると思います。

ですが、これはどちらかと言うと副産物的な、日本でのみ比重の大きい概念で、欧米ではこれだけではARGとは言えないというのが一般的な認識だと思います。体を張ったルールのあるゲームは全てARGだというならばスポーツは全てARGになってしまいますし、宝探しをするだけならばそれは文字通りただの『宝探しゲーム』ですから(誤解のないよう繰り返し言っておくと、ARGの定義は未だありません。『あんたがた』は宝探し的要素が非常に強いですが、次に述べるもうひとつの要素も積極的に取り入れようという姿勢がほとんどであり、ARGだと自認している以上立派なARGです。『赤い鳥』はそもそもARGを名乗ってはいませんが、やはり見る人によればARG的であるとは言えると思います)。

☆ARG要素A『作品世界観への徹底的な没入』

もうひとつ、最も重要な要素は、『参加者にそれがとあるコンテンツの一部分なのだと認識させない(あるいは知らんぷりして現実そのものだとしてみんなで楽しむ)』ことで純粋なリアリティそのものを追求する、というところにあります。

誤解を恐れず言うのなら、壮大で本気な大人の『ごっこ遊び』と言えるかと思います。ゲームと限定しないのであれば、この手のプロモーションはたくさんあります。最近のタイトルで私がとっさに思いつくのは、アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』のオフィシャルサイトが作中の重要な日付ごとにリアルタイムで変化したことなどが挙げられるでしょうか。ちなみにご存知でない方に簡単に説明すると、このサイトは作中の高校生たちが部活動『SOS団』の宣伝のために立ち上げたホームページ、というコンセプトになっています。主人公キョンに扮したメールも数通展開されました(その後一切音沙汰無いですね、アニメ新シリーズが始まるころにまた復活するんでしょうか?)。キーワードを探して隠されたメッセージを読み解くようなギミックだけ見れば、十分ARGそのものであったとも言えると思います。

こちらの例としては、今年発売され展開された日本初の商業ARG『名探偵コナン カード探偵団』が挙げられます。

ただし、より重要であるとは言うものの、@と同様にこれだけではARGとしては物足りないと言えるでしょう。日本唯一のARGポータルサイト『ARGFAN』のカード探偵団に対する評価も「これはARGではなくメールゲームだった」とするものでした(もちろん意見は様々です)。

このように比重は様々ですが、これらふたつの最低条件がそろって初めてARGであるとする、というのが私の今の見解です。実際今まで展開されたARGと呼ばれるイベントのほとんどはこのふたつの要素によって構成されていて、北京オリンピックとマクドナルドのプロモーションとして展開された『The Lost Ring』などはこれらがバランスよく配置された作りになっていたと思います(シナリオ概要:パラレルワールドの人間が現実世界に迷い込み、助けを求めてYou Tubeに動画を上げた(ARG要素A)→助ける方法は各地の有志が集まってオリジナルのスポーツを行い、世界のどこかに出現するリングを探し出すこと(ARG要素@))

私は自ら勝手に創りあげたこの大前提に則って拙作『異世界物語』を企画しました。特に要素@に関しては世界初のギミックを取り入れる予定です、ご期待下さい。ちなみにAに関しては大いなる『矛盾』と『トリック』が隠されているのですが、詳細は後述いたします。

どちらの要素にも言えることは、『文化作品のより高次なリアリティをゲーム的手法に求めている』ということ。そしてそれはぶっちゃけてしまえば必ずしも真新しい概念ではない、ということです。

特にIT業界では顕著な傾向ですが、それまで目立たなかったサービスや技法などの『何か』に名前を付けた途端、大きな文化のうねりとして台頭することは近年よくある現象です。あまりに世の中の変化が速すぎてネーミングが追いついていないこともその一因なのでしょう。少し専門的になりますが『ブログ』や『Web2.0』や『Ajax』などが代表的な例ですね。

今までの説明で察しがつく通り、ITと非常に親和性の高い分野であることも相まって、ARGにもこれと同じことが言えるのではないでしょうか。

☆ARG要素(番外)『ファン心理を利用した新時代の広告手法』

さらに付け加えるなら裏の要素として、これらARGを開催する側は(特に企業である場合)『広告媒体として優れていること』をもうひとつの柱にすえているのだろうと思います。

またしてもコアなオタクの話題で恐縮ですが、ニュースでも取り上げられた埼玉県鷲宮神社へのアニメ『らきすた』ファンのいわゆる『聖地巡礼』が町おこしの大きな収益になっている(いわゆる『萌えおこし』)ことはご存知の方も多いと思います。こういった取り組みはほかにも『兵庫県西宮市(涼宮ハルヒの憂鬱)』『長野県木崎湖(おねがいティーチャー&おねがいツインズ)』『岐阜県白川郷(ひぐらしのなく頃に)』など枚挙に暇がありません。

これらの現象は何も日本のオタクに限ったことではなく、ARGにおいてはむしろより激しくエキサイトしてしまう人間がやはり欧米にもたくさんいます↓
虚構が現実を侵食する「代替現実」ゲームが人気
(記事最後4行を参照)

そう、とあるコンテンツに心底惚れたファンは、フィクションだけではもう満足しません。彼らは物語の舞台に『自ら足を運び』(ARG要素@)、「登場人物と同じ場所に立ちたい」「彼らとのコミュニケーションを疑似体験したい」「何か非現実的なことが起こるかもしれない」と、『リアルとフィクションのフュージョンを期待』(ARG要素A)します。

いやらしい話になりますが、そういったディープなファンがコンテンツの配信元にとって『上得意様』であることは言うまでもありません。そんな上得意様をマーケティーズによって意図的に大量に作り出せる手法、それこそが企業にとって重要な『ARG』です。だからこそ今、ARGはこぞって映画やゲームのプロモーションに使われだしています。

もちろんARGとしての水準をより高めるにはさらに、リアルタイム性であるとか、主催者と参加者の双方向性であるとか、参加者同士のコミュニケーションや競技性であるといった要素が必要になってくるのは他のネットゲームやサービス・コンテンツと変わりありません。こちらのギミックをより主要な要素とする捉え方も多いとは思いますが、これらはARGにおいては全て私が提唱する二大要素を追求するためのものであると考えたため、今回はこのような形で説明させて頂きました。



…さて、長々と説明してきましたが。

来訪者の中には、ひとつの疑問が浮かび上がった方も多いのではないでしょうか。

これはARGが抱える大きなジレンマでありまた興味深さでもあるのですが、原則として「これからARGやりますよー!皆さん集まってくださーい!」と呼びかけるARGはありえません。それがオルタネイトリアリティ「ゲーム」だ、と明言した時点で現実社会と融和するかのようなリアリティは望むべくもないからです。何か独立した(しているように見せかけた)コンテンツがあり、それを現実のものだと思い込んで追いかけ続けた結果、それとわかるものがほとんどなのです。だからこそARGは欧米において『ヘイロー』や『バットマン』、『Windows Vista』や『北京オリンピック』など名だたるコンテンツとコンビを組んできました。さらに言うなら最後までARGだとわからなければモアベターなのでしょう。しかしそれでもまだベスト(理想)ではありません。

…ところが、今、「ARGですよー!集まれー!」と声を大にして宣伝している大馬鹿ARGがあります。『異世界物語』とかいう日本初を謳う同人ARGです。一体何を考えているのでしょうか。おそらくARGの何たるかをわかっていないアホンダラが主催しているのでしょう。

…果たして『理想のARG』とは何なのか?『異世界物語』を通じて私もひとつの答えに挑戦してみたいと思います。詳しくはイベント終了後にまた書き記したいと思いますが、それが成ったときこそARGは単なるゲームでも広告手法でもなくなり、『僕たちのリアル』になるんだと思います。

最後に、ARGを理解するために役立つかもしれない各種記事リンクを付記しておきます。

ブレイク寸前の”ARG”作品! ネットを駆使するカードゲーム『名探偵コナン・カード探偵団』
いよいよ日本上陸をはじめた「ARG」って何だ?
賞金20万ドル! 代替現実ゲーム『Perplex City』の行方は?
新しいゲームの形態“ARG”って?
ARGという,新ジャンル
リードデザイナーに聞く、史上最大規模の最新ARG「The Lost Ring」
「代替現実ゲーム」(ARG)が日本で認識されるか?
【DiGRA JAPAN 公開講座】10/31「ひぐらしのなく頃に」レポート
ARGとしての小説
慶應義塾大学経済学部武山研究会(KEG):ARG班
Operation: Sleeper Cell: がん研究支援のためのARG
An alternative way to play with real-world problems
Wearable game weaves clues into cloth

…長文失礼致しました。いかがでしたでしょうか?

これがARGです。(わかるかー!)
posted by 山嵐拓夢 at 21:40 | ARGメッセージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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